高齢者の補聴器選び方ガイド|失敗しないポイントを詳しく解説
補聴器は、多くの高齢者にとって初めて購入する医療機器です。
しかし、選び方を間違えると「使いづらい」「効果を実感できない」と感じてしまい、使用を諦めてしまうことも少なくありません。
この記事では、高齢者の方が失敗せずに補聴器を選び、快適に使用するためのポイントを解説します。
1. 補聴器選び〜使用までの基本的な流れ
耳鼻科での診察・聴力検査
補聴器を選ぶ際には、まず耳鼻咽喉科を受診しましょう。
難聴の原因には、加齢性難聴以外にも中耳炎や突発性難聴など治療が必要なケースがあります。医師による診断と聴力検査を受けることで、適切な治療方法や必要な補聴器のタイプを明確にすることができます。
聴力検査では、音の大きさや周波数ごとの聞こえ方を測定し、そのデータをもとに補聴器を調整します。このステップを省略せず、正確な診断を受けることが、最適な補聴器を選ぶ第一歩です。
補聴器の試聴・調整
診断後は、実際の補聴器選びに進みます。
多くの補聴器販売店では、複数の機種を試聴できるため、会話の聞き取りやすさや操作性、装用感を確認できます。
特に1週間から1ヶ月程度のレンタル期間を利用すると、自宅や外出先など日常生活での使用感を試すことができ、納得感のある選択が可能です。
高齢者の場合は、特に電池交換のしやすさや音量調節ボタンの押しやすさなど、手先の操作性を重視する必要があります。また、メガネとの併用がストレスなく行えるかどうかも確認しておくべきポイントです。
フィッティング期間
補聴器購入後は「フィッティング期間」と呼ばれる調整期間があります。
この期間中に、音量や音質を段階的に調整し、脳が新しい音環境に慣れるようサポートします。販売店を定期的に訪れ、使用状況や問題点を相談しながら最適な設定を見つけましょう。
2. 高齢者向け補聴器の種類と特徴
耳かけ型(BTE)
耳かけ型は、本体を耳の後ろにかけ、音を導く細いチューブを外耳道に入れる形状です。
最大の特徴は、操作性の良さと高い音質です。電池交換や音量調整が比較的容易で、高度な難聴にも対応できる十分な増幅力を持っています。また、耳穴型に比べて故障も少なく、メンテナンスが容易という利点があります。
一方で、見た目が目立つことや、メガネとの併用時に多少の不便さを感じることがデメリットとして挙げられます。
耳穴型(ITE)
耳穴型は、補聴器本体のすべてを外耳道内に収める形状です。
目立たない外観が最大の特徴で、見た目を気にする方に人気があります。また、耳介を利用した集音が可能で、より自然な音の聞こえを実現できます。メガネをつけている方にとっては、干渉が少ないこともメリットです。
ただし、電池が小さく交換の頻度が高いこと、操作ボタンが小さいため操作が難しいこと、耳垢による故障リスクが高いことなどがデメリットとして挙げられます。
高齢者におすすめのタイプは?
操作性を重視したい場合や、難聴のレベルが重度である場合は耳かけ型、目立たないデザインを求めるなら耳穴型が選ばれる傾向にあります。
高齢者の場合は、操作がしやすく、メンテナンスも比較的簡単な耳かけ型が選ばれるケースが多いです。
ただし、補聴器選びの際には、使用者の聴力レベル、手先の器用さ、生活スタイル、外見の好みなどを総合的に考慮する必要があります。医師や販売員にもアドバイスを求めることをおすすめします。
3. 信頼できる購入先の選び方
レンタル期間のある店舗を選ぶ
補聴器は高額な医療機器であり、購入前に実際の使用感を確認することが重要なので、レンタル制度のある店舗を選ぶことをおすすめします。
一般的なレンタル期間は1週間から1ヶ月程度で、この間に実際の生活環境での使用感や装用感を確認することができます。またレンタル期間中は専門スタッフによる調整が受けられるので、その方に最適な設定を見つけることができます。
アフターサービスを確認しよう
補聴器は購入後のサポートが特に重要な医療機器ですので、定期的な調整や点検、故障時の対応など、長期的なサポート体制が整っているかどうかを確認しましょう。
無料調整期間の有無や保証内容、修理対応の時間のほか、高齢者の場合、店舗への移動が負担になることもあるため、自宅からお店までの距離や、出張サービスの有無が特に重要なポイントになります
4. ご家族の協力とサポートのポイント
補聴器選びから使用開始まで
補聴器の選択や使用開始には、ご家族の協力が重要な役割を果たします。
特に初めての補聴器の場合、高齢者お一人での判断や操作習得は心理的な負担が大きくなりがちです。診察や試聴の際は、ご家族が同行し、医師や専門家の説明を一緒に確認することをおすすめします。
また、実際の会話の中で聞こえ具合を確認することで、より適切な調整が可能になります。
使用開始後の生活サポート
補聴器の使用開始直後は、新しい音環境に慣れるまでに時間がかかります。
この時期は特に、ご家族による日々のサポートが欠かせません。たとえば、補聴器の電源の入れ忘れや切り忘れがないか確認したり、会話の際は相手の表情が見えるよう正面から話しかけたりするなど、きめ細かな配慮が効果的です。
また、補聴器使用中の困りごとを気軽に相談できる環境づくりも大切です。
日常的なケアとメンテナンス
補聴器を長く快適に使用するためには、日常的なお手入れが重要です。
電池交換や掃除などの基本的なメンテナンスは、できるだけご本人が行えるよう支援しましょう。ただし、高齢者の場合、細かい作業が困難なこともあるため、ご家族も手順を覚えておくと安心です。
また、定期的なメンテナンスの予定管理や、販売店への同行など、継続的なサポート体制を整えることをお勧めします。
まとめ
高齢者の補聴器選びには、耳鼻科での診察、適切な試聴と調整、そして信頼できる店舗選びが不可欠です。
補聴器を正しく選び、使用感に満足できれば、生活の質が大きく向上します。ぜひこの記事を参考に、あなたに最適な補聴器を見つけてください。
補聴器選びは「眼鏡と補聴器のイシガミ」にご相談ください
イシガミでは、聴力測定を行いお客様の聞こえに合う補聴器をお試しいただけます。
-
ご自宅にてご家族と⼀緒に試してみたい方
-
聞こえに不自由を感じているけど、補聴器の効果に不安がある方
-
補聴器は値段が高いので、耳に合わなかったら困るという不安がある方
ぜひ日常生活で補聴器のある聞こえやすい生活を実感してみてください。
またイシガミでは、補聴器のご購入を検討されているお客様、試してみたいとお考えの方に、補聴器を2週間レンタル(無料)させていただいております。
2週間の体験を通じて「聞こえる」ことによる、おどろきや、よろこびを実感していただきたいと考えております。
お気軽にご相談にいらしてください。