補聴器は片耳だけでも大丈夫?補聴器のプロであるイシガミが紹介

「補聴器は片耳だけ使ってもいいの?」、「片耳だけで使える補聴器はあるの?」と疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えしますと、補聴器は片耳だけで使用しても問題ありませんが、両耳で使用することをおすすめします。
ただし、一部の状況では補聴器は片耳だけでの使用が望ましい場合がございます。
この記事では補聴器を片耳だけで使用することが望ましいとされる状況、補聴器を両耳に着用することのメリット、片耳着用できる補聴器の種類をご紹介します。

補聴器を片耳で使うのがよいケース

補聴器は両耳で使用することをおすすめしますが、以下のような場合では片耳だけでの使用が望ましいとされるケースがあります。

左右の耳に聴力差がある場合

片耳難聴の方のように左右の耳で聴力に差がある場合、片耳に補聴器を使用することで聴力バランスを調整できます。
聞こえやすい方の耳にも補聴器を装着すると、かえって聞きづらくなってしまいます。
したがって、このような場合には聴力の低い側の耳のみ補聴器を使用することをおすすめします。

初めての補聴器に慣れたい人

初めて補聴器を使用する場合、片耳から着け始めることで段階的に慣れていくことができます。
補聴器を利用すると聞き取れなかった周囲の音や声を聞き取れるようになるため、今までとは異なる感覚に直面するでしょう。
補聴器から聞こえる音の大きさに慣れるために、まずは片耳から使用することも検討してみてはいかがでしょうか。

予算的に両耳の装着が難しい場合

補聴器の値段は決して安くはありません。
補聴器の種類や新しさによって値段は異なりますが、片耳で数万円から数十万円程度費用がかかります。
両耳となるとその倍近くの費用がかかるため、予算の状況によっては片耳だけの着用が望ましい場合もございます。
予算状況を含めて、両耳・片耳どちらの着用がよいのか補聴器店のスタッフに相談してみてはいかがでしょうか。

補聴器を両耳に着用するメリット

ここまで補聴器を片耳に着用することが望ましいケースについて紹介をしてきましたが、基本的には両耳で着用することをおすすめします。
この章では補聴器を両耳に着用するメリットをご紹介します。

耳が疲れにくい

補聴器を片耳だけに着用すると両耳の聞こえ方に差が出てしまいます。

両耳に補聴器を装着することで、音の受信が均等に行われ、片耳に比べて耳の疲労が軽減されます。

これにより、長時間、補聴器を利用しても疲労しにくくなります。

音の距離感や方向がわかりやすい

両耳に補聴器を着用すると、音の距離感や方向をより正確に把握できます。

例えば車のクラクションや自転車のベルなどの音の方向や距離感がわかりやすくなるので、危険を察知することができます。

日々の安全性を確保するためにも、補聴器の両耳着用をおすすめします。

言葉が聞き取りやすい

両耳で補聴器を使用することで、騒音の中でも言葉がよりクリアに聞こえるため、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

特に人混みなどの環境での聴力サポートに優れています。

片耳の聞こえをカバーできる

片方の耳が聞こえなくとも、両耳装用が可能な場合があります。音が聞こえる耳に装用している補聴器に音を飛ばすことが可能です。

必要な方と必要でない方がいらっしゃいますので、スタッフと相談の上で決めましょう。

日本は補聴器の両耳着用者の割合が低い

身の回りで補聴器を着用している人は両耳・片耳のどちらが多いでしょうか。
日本の両耳着用者の割合は世界的に見ると低い水準です。
この章では日本と世界の補聴器の両耳着用者の割合をご紹介します。

日本の補聴器両耳着用者の割合

こちらは一般社団法人 日本補聴器工業会が実施した「Japan Trak2022 調査報告」です。

調査によると、日本では難聴者の約15%が補聴器を所有しており、そのうち43%が両耳補聴器を、57%が片耳補聴器を着用しています。

補聴器は基本的には両耳着用をおすすめしますが、日本では半分以上の方が片耳補聴器を着用しているという結果になりました。

世界の補聴器両耳着用者の割合

こちらは同調査による各国の補聴器の両耳着用率の比較です。
ヨーロッパは補聴器に両耳着用率が70%以上の国がほとんどです。
日本の両耳着用率は43%であり、世界と比較すると低い水準であることがわかります。

片耳で着用できる補聴器の種類

片耳着用できる補聴器を探したいという方に向けて、その種類をご紹介します。

耳掛け型

耳にフックをかけて固定する補聴器で、使いやすさや外れにくさが特徴です。

メリット

耳掛け型補聴器は、耳にかけるだけで簡単に装着でき、必要なときに簡単に取り外すことができます。
耳にしっかりフックがとかかるため、動いている間や激しい活動をしている場合でも比較的に外れにくいです。
初めて補聴器を利用する方でも使いやすく、利便性が高い種類だと言えるでしょう。

デメリット

耳掛け型補聴器は、耳にかかっているため、外見が他のタイプの補聴器よりも目立つことがあります。
耳掛け型補聴器は外部の音も拾いやすいため、風切り音や摩擦音が発生しやすいことがあります。

最近では上記の画像のような、スタイリッシュなデザイン性に富んだ補聴器もあるので、見た目を気にされる方は、デザイン性のあるものを選びましょう。

耳あな型

耳の中に装着する小型の補聴器で、外から見ても目立たない点が魅力です。

メリット

耳あな型補聴器は耳の中に装着されるためあまり目立ちませんので、使用者が補聴器を気にせずに過ごすことができます。

耳の中に装着されるため、外部の風切り音や摩擦音などの影響を受けにくく、クリアな音を聞くことができます。

また、まるで音楽を聞いている人のように若々しく見てもらえるというメリットもあります。

デメリット

耳の中に装着されるため、初めて使用する際には装着感に慣れるまで時間がかかることがあります。
耳あな型補聴器は精密な部品で構成されており、耳の湿度や耳垢などの影響を受けやすいため、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。また、耳の形に合わせて製作する必要があるため、時間と手間がかかることがあります。

定期的な清掃やメンテナンスは、イシガミでは無料で行っておりますので、ぜひご利用ください。他社様でご購入された補聴器も可能です。

CROS(クロス)補聴援助システム

CROS補聴援助システムとは、聴力の低い耳側で聞こえる音を聴力の高い耳側に電波で音を飛ばし補聴する仕組みです。

片方の耳が聞こえにくくても、よく聞こえる方の耳に音を飛ばし、よりよく聞こえるようにします。

自分の耳の状態にあった補聴器を選ぶようにしましょう。

補聴器選びは「眼鏡と補聴器のイシガミ」にご相談ください

イシガミでは、聴力測定を行いお客様の聞こえに合う補聴器をお試しいただけます!

また、補聴器って一体どういうものなのか?自分に必要なのか?など、相談のみももちろんOK。

  • ご自宅にてご家族と⼀緒に試してみたい方
  • 聞こえに不自由を感じているけど、補聴器の効果に不安がある方
  • 補聴器は値段が高いので、耳に合わなかったら困るという不安がある方

日常生活で補聴器のある聞こえやすい生活を実感してみてください。

イシガミでは補聴器のご購入を検討されているお客様、試してみたいとお考えの方に、補聴器を2週間レンタル(無料)させていただいております。2週間の間に、補聴器の音の調整なども無料で行っているので、さまざまなパターンを試していただけます。
2週間の体験を通じて「聞こえる」ことによる、おどろきや、よろこびを実感していただきたいと考えております。

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