補聴器に乾燥剤や乾燥機は必要?どんなときに使う?
補聴器は聴力を補助する重要な機器ですが、適切なケアが欠かせません。その中でも特に大切なケアの一つが乾燥です。
本記事では、補聴器の乾燥ケアの必要性や適切な使用方法について詳しく解説します。
日々のメンテナンスで、補聴器の性能を長く保ち、快適な聴こえをキープしましょう。
1.補聴器の乾燥ケアが重要な理由
補聴器の乾燥ケアが重要な理由は、主に湿気対策にあります。
補聴器は精密機器であり、耳の中で使用されるため、常に湿気にさらされています。
補聴器の内部は、耳垢や汗、雨や湿度の高い環境など、様々な要因で湿気が蓄積されやすくなっており、この湿気が補聴器の電子部品を劣化させたり、音質の低下を引き起こしかねません。
さらに、湿気は細菌やカビの繁殖を促進し、不衛生な状態を引き起こす原因にもなり、これは耳の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
適切な乾燥ケアを行うことで、これらの問題を予防し、補聴器の性能を長く維持することができるのです。
2.補聴器の乾燥方法:乾燥剤と乾燥機
補聴器の乾燥方法には、主に乾燥剤を使用する方法と乾燥機を使用する方法の2種類があります。
どちらの方法も効果的ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
メリット | デメリット | |
乾燥剤 | ・安価で手軽に購入できる ・身近な場所で販売されている |
・定期的な交換や管理が必要 |
乾燥機 | ・確実な乾燥効果が得られる ・多くの乾燥機は殺菌機能も備えており、衛生面でも優れている |
・初期投資がかかる |
乾燥機は初期投資はかかりますが、高性能なものでも1万円程度で購入することができます。
乾燥剤だと定期的なコストがかかることも考えれば、長期的に見ると乾燥機を購入したほうがおすすめです。
迷った際は、購入店でアドバイスを求めてみましょう。
3.乾燥剤の使用方法は?
補聴器用の乾燥剤には、主にシリカゲルと除湿剤の2種類があります。
シリカゲルは、小さな粒状の乾燥剤で、湿気を吸収する性質があります。一方、除湿剤は、より強力な吸湿効果を持つ乾燥剤で、長期間使用できる特徴があります。
シリカゲルの使用方法は、補聴器を使用していない夜間に、専用のケースやジップロック袋などに補聴器と一緒に入れておくだけです。
シリカゲルは使い捨てタイプと再生可能タイプがあり、再生可能タイプは電子レンジなどで加熱することで繰り返し使用できます。
除湿剤の場合は、専用の乾燥ケースやジャーに入れて使用します。補聴器を収納してふたを閉めるだけで、内部の湿気を吸収してくれます。
除湿剤は長期間使用できますが、定期的に交換する必要があります。
4.乾燥機の使用方法は?
乾燥機の使用方法は簡単で、補聴器を入れてボタンを押すだけです。現在ではタイマー機能付きの製品も多く、過度の乾燥も防ぐことができます。
旅行用のコンパクトな乾燥機も販売されており、外出先でも簡単にケアを行うことができますが、外出先では乾燥剤タイプを持ち歩くなど、使い分けても良いかもしれません。
5.乾燥の頻度は?
補聴器の乾燥ケアは、毎日就寝前に行うのが推奨されます。睡眠中は長時間の乾燥時間を確保でき、翌朝には完全に乾燥した状態で使用を開始できるためです。
ただし、生活環境や使用状況によって、乾燥ケアの頻度を調整する必要があります。例えば、湿度の高い地域に住んでいる場合や、汗をかきやすい方、屋外での活動が多い方は、より頻繁に乾燥ケアを行うことをおすすめします。場合によっては、昼休みなどの短い休憩時間にも簡単な乾燥ケアを行うと良いでしょう。
また、梅雨時期や夏季は湿度が高くなるため、より注意深いケアが必要です。
逆に冬季は室内の暖房により乾燥しがちですが、外気との温度差で結露が起こりやすいため、やはり定期的なケアが欠かせません。
まとめ
補聴器の乾燥ケアは、機器の性能維持と長寿命化に欠かせません。
湿気対策として、乾燥剤または専用の乾燥機を使用することが効果的です。毎日の就寝前にケアを行い、特に湿度の高い環境や季節には注意するようにしてください。
適切な乾燥ケアを習慣化し、快適な聴こえを長く維持しましょう。
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