補聴器の購入を検討されている方必見!補聴器のプロが紹介する購入前の予備知識
1.補聴器購入の前に知っておくべき基本情報
補聴器とは何か?その役割と種類
補聴器は聴力が低下した方が 周囲の音をよりはっきりと聞くために使用する小型の医療用機器です。加齢や聴力損失などによって「聞こえ」に不便や不安を感じ始めた方々に補聴器は有効です。補聴器はあなたの家族や社会とのコミュニケーションを取る上で欠かせないサポートツールとなります。仕事場にて会議の声が聞こえづらくうまくコミュニケーションが取れない、オンライン商談で相手の声が聞こえなくて支障がある。または家庭生活の場でも、ご家族同士の会話が聞こえづらくストレス、TVの音声を大きくしないと聞こえないなど様々な課題があるかもしれません。補聴器はそういった様々な状況の問題を解決に導いてくれます。
補聴器には大きく分けて、「耳あな型」、「耳掛け型」、「ポケット型」がありそれぞれが利用者のライフスタイルや聴力の状態に応じて選ばれています。耳あな型は目立たず、耳掛け型は操作がしやすく、ポケット型はコストパフォーマンスに優れているなどの長所や短所があります。
『補聴器』は薬事法で定められた管理医療機器に指定されてるもので、「聞こえ」が低下してきた人や不自由な人が利用されることを前提に開発、製造されています。また、1人1人の耳の状況や聞こえに対して調整する点も特徴の一つです。
一方、『集音器』は医療機器ではないため、製造や販売する上での制約はありませんし、難聴の人を前提としたさまざまな機能は搭載されていません。
また、聞こえと認知症には深い関係があることも知られており、補聴器を利用することは、結果的に認知症の予防にも有効だといえます。
補聴器の必要性を感じたら最初にすべきこと
聞こえづらいなと補聴器の必要性を感じたら、まずは専門の耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることが推奨されています。聴力検査によってご自身の聴力レベルを正確に把握し、どの程度のサポートが必要になるかを判断する材料を確認する必要があります。その後、相談やカウンセリングを通じて、自分のライフスタイルや活動範囲に合った補聴器を専門家と一緒に相談しながら選ぶことが大切です。
補聴器は一人ひとりの耳の形や聴力の状態に合わせて調整されるため、販売員のアドバイスを元に、本人の希望と相談しながら選ぶことが重要になります。
また一回の調整だけでなく、何回もの調整と練習が必要になり、何より商品によっては高額なお買い物にもなるので納得して購入していただくことが大事です。お医者様の検査結果、販売店にいる専門家、家族のご意見、ご本人の意向を総合的に考えて購入される補聴器を選んでいきましょう。
補聴器の種類と特徴
最近の補聴器は、技術的な向上により、音質が改善し細かな音の調整が可能になったため、お客様にさまざまなデザインと聞こえ方をご提案できます。。デジタル技術の進化により、背景ノイズを抑えたり利用者の方に合わせて聞こえづらい特定の周波数帯の音を強調するなど、よりカスタマイズが行えるようになっています。
また、Bluetooth機能を搭載した補聴器も登場しており、スマートフォンやテレビなどのデバイス機器と直接接続してクリアな音声を直接耳に届けたり、ご自身で音の大小を調節いただくことも可能になりました。
2.補聴器の選び方
聴力レベルと補聴器の選択
最も重要な補聴器を選ぶポイントは、利用者ご自身の聴力に合った製品を調整することです。聴力レベルは、軽度から重度の聴力損失まで幅広く、それぞれに最適な補聴器のタイプがあります。
例えば、軽度の聴力損失の場合となると、デザイン性に富んだ小型の「耳あな型や耳掛け型」が適しています。その理由は、日常生活での使用に便利で目立ちにくいのが利点となるからです。
一方で、重度の聴力損失の場合は、より高い性能を持つ補聴器が必要となります。人それぞれ異なる耳の形に合わせることができる「耳穴型(完全内耳型)」や、強力な増幅機能を持つより品質の高い「耳掛け型」が適しています。専門の耳鼻咽喉科で聴力検査の結果と、販売店にいる専門家のアドバイスを参考に納得して自分の聴力に最適な補聴器を選びましょう。
補聴器の形状と装着感
補聴器の形状は、装着感や見た目に大きく影響します。
「耳かけ型」
<メリット>
・耳の上にかける補聴器で操作がしやすく、様々な聴力レベルに対応できる
・使い勝手が良く、目立ちにくい
<デメリット>
・マスクの取り外しなどで取れることがある
「耳穴型(完全内耳型)」
<メリット>
・耳の穴に直接装着するため、目立ちにくく自然な聴こえ方になる
・小さなサイズのため利用者の状況によって操作が難しい場合がある
<デメリット>
・直接耳穴に入れるので、汚れやすい
・定期的なクリーニングが必要なので、近隣の補聴器店等安心できるお店が必要
各補聴器のタイプにはメリットとデメリットがあるため、利用者の日常の活動やライフスタイル、聴力の状態、何よりも補聴器を目立たせたくないかなどの点を考慮して選ぶことになります。
3. 補聴器の使用とメンテナンス環境
補聴器の日常的な使い方と調整
補聴器の機能を最大限に引き出すためには、利用者の日常の使い方や環境の理解とそれに合わせた適切な調整が重要となります。また、しっかりと補聴器をつけている方を向いて話すなど、周りのご家族の協力がかかせません。
特に初めて補聴器を使用する際は、音量設定など販売店での設定が当然必要になりますし、補聴器を使い慣れている方でも、生活環境の変化や耳の具合によって再調整が必要になる場合もあります。また、利用者によって聴力や聞こえる音域(高音、低音の聞こえやすさ)の違いも当然存在します。
補聴器によっては、想定される多様な利用環境に合わせて使い分けられるプログラムを搭載しており、補聴器装用者(具体的な設定は販売店の専門家)は状況やニーズに応じてこれらを切り替えることができます。例えば、静かな室内では基本的な設定を行うことで聞こえづらさは解決できますし、騒がしいお店では背景ノイズを抑える設定を選択することが可能です。
日々の使用状況から利用者の方にとって最適な設定を見つけることが、補聴器の機能を活かすことが実現可能になります。そのため、気軽に補聴器の調整や相談ができる販売店での購入が重要になります。
補聴器の清掃と保守:バッテリー交換や補聴器の清掃
補聴器の性能を維持、長持ちさせるためには定期的なクリーニングが不可欠です。電池型の補聴器は、使用頻度にもよりますが一般的には1週間から2週間で交換が必要になります。電池の交換時には、補聴器の電池を入れる部分も清掃することが理想的です。
その理由は、耳あかやほこりが補聴器のマイクやスピーカーを塞いでしまうことで、聞こえづらくなってしまうことが多いからです。専用のブラシなどを使用して定期的に清掃を行いましょう。難しい場合は、販売店で行ってもらうことも可能です。
これらの定期的で簡単なメンテナンスを行うと、補聴器を最適な状態に保つことができ、耳への快適な装着感を維持し、「快適に聞こえる環境を実現」することができます。充電式の補聴器も同様にクリーニングが必要なので、販売店で行ってもらうのがいいでしょう。
補聴器の利用で発生する一般的な問題と解決策
補聴器を使用していると「音が聞こえない、音質が悪い、ハウリングが発生する」などの問題が発生することがあります。
①音が聞こえない場合
電池が切れていないか、または正しく電池が補聴器に装着されているかを確認します。
②音質が悪い場合
充電式の補聴器は、充電ができているか、また音が出るところに耳あかなどの汚れによって塞がれていないかの確認が必要です。
販売店でのクリーニングの後に、調整が必要になる可能性もありますが、お気軽に相談してみてください。
③ハウリングが発生する場合
補聴器を耳に正しく装着できていない可能性がありますので、装着位置を再度確認します。また音が大きすぎる場合もハウリングの原因となります。
これらの対処法で補聴器の問題が解決しない場合は、購入した補聴器販売店の専門家に相談することをおすすめします。素人が中途半端に触ってしまうことで壊れることを心配される場合もあるかと思いますが、丁寧な販売店を選ぶことで補聴器が不調になっても安心して相談できます。
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