補聴器を嫌がる高齢者の方への対処法|5つの不安を解消する説得術
高齢者の約40〜45%が聴力低下を経験していますが、補聴器の使用率は約15%にとどまっています(2022年、日本補聴器工業会調査)。
しかし、多くの方が抱える「補聴器への不安」は、適切な知識とアプローチで解消できます。
本記事では、補聴器使用を躊躇する5つの主な理由と、具体的な解決方法をご紹介します。ご家族や介護者の方の悩みを解決するヒントとなれば幸いです。
1. 「見た目が気になる」への対処法
補聴器の見た目を気にして使用を躊躇される方は多く、特に女性に顕著な傾向が見られます。しかし、現代の補聴器技術は飛躍的に進歩しており、従来のイメージを一新する小型化と高いデザイン性を実現しています。
例えば、完全耳穴型の最新モデルは、耳穴に収まるサイズまで小型化されており、外からはほとんど視認できません。また、耳かけ型タイプでも、レシーバー部分のみを耳の中に入れるRICタイプは、本体が耳の後ろに隠れるため、周囲からの視認性は低くなっています。
さらに、補聴器メーカー各社は、デザインの向上にも力を入れています。本体カラーのカスタマイズや、ジュエリーのようなデザイン性の高いモデルなど、選択肢は豊富です。
多くの方が試着体験を通じて「思っていたより全然目立たない」と実感されており、見た目の不安を解消するきっかけとなっています。まずは実際に見て触れていただくことが、この不安を解消する第一歩となるでしょう。
2. 「まだ必要ない」と感じている方への対処法
「自分はまだ大丈夫」と考え、補聴器の使用を先送りにされているケースも非常に多いです。しかし、このような過小評価は、コミュニケーションの質を徐々に低下させ、人間関係にも影響を及ぼします。特に問題となるのは、本人が気付かないうちに、家族や周囲の人々との会話が減少していくことです。
具体的な兆候としては、「電話での会話が聞き取りにくい」「テレビの音量が周囲から指摘されるほど大きい」「孫との会話がスムーズにできない」などが挙げられます。また、レストランなどの騒がしい場所での会話が特に困難になり、外出を控えめにする傾向も出てきます。
このような方には、まずは無料の聴力検査をお勧めします。数値で現状を把握することで、必要性を客観的に理解していただけます。また、試聴体験を通じて、補聴器使用時と未使用時の違いを実感していただくことで、前向きな検討につながるケースが多く見られます。
3. 「高額で手が出ない」という方への対処法
補聴器の価格は、片耳で10万円から30万円程度するため、経済的な負担を懸念される方は少なくありません。しかし、実際には様々な補助制度や支払い方法があり、負担を軽減することが可能です。
例えば、身体障害者手帳をお持ちの方は、補装具費支給制度を利用することで、補聴器購入費用の一部が公的に助成されます。また、市区町村によっては、独自の補助金制度を設けているケースもあります。さらに、介護保険の対象となる方は、コミュニケーション支援の一環として補聴器の購入費用が軽減される場合があります。
価格に見合う効果が得られるか不安な方は、試聴期間で実際の効果を確認してから購入を決めることをお勧めします。
4. 「使い方が分からない」という方への対処法
補聴器は精密機器であり、正しい使用方法とメンテナンスが必要です。特に初めて使用される方は、装着方法や音量調整、電池交換など、様々な不安を抱えがちです。しかし、多くの補聴器販売店では、購入後のサポート体制が充実しています。
初めて補聴器を使用する際は、専門スタッフが装着方法から基本的な操作方法まで、丁寧に指導します。使用開始後は、1週間、1ヶ月、3ヶ月といった段階で、使用状況を確認しながら微調整を行います。
また、最新の補聴器には、スマートフォンと連携して簡単に音量調整ができる機能や、充電式で電池交換が不要なモデルもあります。
使い方の不安は、適切なサポートと慣れによって必ず解消できます。補聴器を選ばれる際は、アフターケアまでしっかりと確認しておくようにしましょう。
5. 「面倒くさい」という方への対処法
補聴器の使用を面倒に感じる方の多くは、装着や調整、メンテナンスの手間を懸念されています。確かに、以前の補聴器は手間のかかる面がありましたが、現在の機器は使用者の利便性を考慮して、様々な改良が加えられています。
例えば、充電式補聴器なら、従来の電池交換の手間が不要です。就寝時に充電ケースに置くだけで、翌日はフル充電で使用できます。また、装着も簡単になっており、ワンタッチで正しい位置に装着できる補聴器もあるほどです。
メンテナンスについても、定期的な専門店でのケアに加え、自宅でできる簡単なお手入れ方法をご案内しています。
まとめ
補聴器の使用を躊躇する気持ちは自然なものですが、やはり難聴の方にとって補聴器は欠かせないアイテムです。
試聴体験で不安が解消されるケースも多いので、迷ったらまずは専門店に相談されることをお勧めします。より豊かな生活への第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
補聴器選びは「眼鏡と補聴器のイシガミ」にご相談ください
イシガミでは、聴力測定を行いお客様の聞こえに合う補聴器をお試しいただけます。
- ご自宅にてご家族と⼀緒に試してみたい方
- 聞こえに不自由を感じているけど、補聴器の効果に不安がある方
- 補聴器は値段が高いので、耳に合わなかったら困るという不安がある方
ぜひ日常生活で補聴器のある聞こえやすい生活を実感してみてください。
またイシガミでは、補聴器のご購入を検討されているお客様、試してみたいとお考えの方に、補聴器を2週間レンタル(無料)させていただいております。
2週間の体験を通じて「聞こえる」ことによる、おどろきや、よろこびを実感していただきたいと考えております。
お気軽にご相談にいらしてください。