夜間対向車のライトがまぶしい方用レンズ ~眩しさ軽減~
夜間運転していると対向車のライトがまぶしく感じられることはありませんか?
視界は大丈夫でしょうか?
そもそも眩しさを感じる光とはいったい何か?
世界には様々な光線があり人間の目では見ることのできない宇宙光線(γ線)~紫外線や、赤外線~ラジオ波などがあります。
人間の目は上の図のように、様々な光線がある中で「↑」矢印の部分しか見えません。
車のライトのLED化やハイビームによってまぶしさは強く感じられるものの、従来のサングラスでは暗くなりすぎてかえって見えにくくなり、使えないという状態でした。
JIS規格によってカラー濃度25%以上のレンズは、薄暮又は夜間時における運転や路上での使用が禁止されています。
ということは、濃度25%以上は車の運転だけではなくサイクリングやランニング、ウォーキングにも使えないということになってしまいます。
25%未満というとカラー濃度でいえば15%のフルカラーか25%のハーフカラーとなってしまい車のライトのまぶしさには少し物足りないと感じている方が多いのではないでしょうか?
そんな方たちにおすすめなのが夜間用のサングラスです。いろいろなメーカーからたくさんの種類が出ていますのでお好みに合わせて選ぶことが可能です。是非以下の記事をご参照ください。
目次 1)東海光学 アクティビューナイトドライブ2)イトーレンズ NeoContrast(ネオコントラスト、①②③④の4種類)3)⑤NETSPEC COAT(ネッツペックコート)4)夜間の視覚効果を高めたい方には5)まぶしさをもっと軽減させたい方には6) HOYA ~CAREER COLOR~7)総括:夜間運転用のレンズに関して |
1)東海光学 アクティビューナイトドライブ
まぶしさを抑えながら視界を暗くさせない夜間運転用レンズ。夜間のドライブも安心です。
ナイトドライブの特徴
①ヘッドライトのまぶしさを抑え、明るさを確保
まぶしさを抑えるだけでは従来のサングラスと同じになってしまいますので、ヘッドライト光の波長帯をカットして夜間で明るさを感じる510nm付近の波長を選択的に透過させることで視界を暗くさせない効果があります。
②対向車のライトやバックミラーの反射を軽減
前だけではなく後ろからのバックミラーの反射も軽減してくれます。
③お度数によっては赤みが強く感じられることもあるので仕事には不向きな場合もあります。
東海光学ナイトドライブの商品ラインナップ
区分 屈折率 商品名
単焦点 1.60 ベルーナSV HXアクティビューナイトドライブ PGC
単焦点 1.60 ベルーナSV HX-ASアクティビューナイトドライブ
PGC
遠近両用 1.60 ベルーナMF HXアクティビューナイトドライブ PGC
*特殊カラーレンズは個人により、効果が異なります。
東海光学ナイトドライブの特徴:
東海光学ナイトドライブは上記の資料のようにカットする光の波長帯が『青色光に近い波長帯』と『黄色に近い波長帯』2ヶ所になります。(他社は1ヶ所の波長帯のカットが多いです)
個人差はありますが、2ヶ所カットしますのでご利用されるお客様によっては運転適合しているカラーレンズの場合でもより暗く見えるように感じるかもしれません。
その分対向車から出る光の眩しさは軽減できます。
夜間だけでなく普段から光の透過率を落としてくれるレンズでコントラストが上がるのでモノが発揮るクッキリみえるので目が楽に感じることが期待できます。
カラーレンズはファッション性も高いのでオシャレに見えます。
※対向車などの光の眩しさを完全にカットすることはできません。
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2)イトーレンズ ①NeoContrast(ネオコントラスト)
②WAVEPLUS475(ウェイブプラス475)
③Pale(ペイル)
④LC YELLOW
⑤NETSPEC COAT(ネッツペックコート)
イトーレンズは夜間運転用のレンズの種類が5種類あります。
特に⑤の『ネッツペックコート』という商品はレンズの裏面に蜂の巣のような六角形の形状の網目状のコーティングを施すことにより『眩しさを最大限に抑え、やわらかな光への変換』を実現しております。
また、イトーレンズの主なカットする光の波長帯は上記の画像の範囲になります。
① NeoContrast(ネオコントラスト)
特徴:特定波長を抑制する特殊染料をレンズに塗布することにより、最も
まぶしさを感じる585nm付近のイエローライトをピンポイントで
カットすることが可能です。
レンズカラー:25%濃度の「ネオコントラスト」と、さらに薄い濃度の
「ネオコントラストライト」の2タイプから選択できます。
ネオコントラストのほうが「まぶしさ」の減少や「くっきり」見える効果が高くなっています。シーンは選ばれるかもしれません。
ネオコントラストライトのほうが効果は低くなっておりますが普段使いには便利な色合いとなっていますので日常で使用していただけると思います。
◇対向車のヘッドライトのまぶしさを軽減
※写真はイメージです。眩しさを100%抑えることはできませんが、できるだけ見やすくなり運転が楽になります。
□ Yellow Light Cut Technology
最もまぶしさを感じる585nm付近の波長をピンポイントでカットできるため、夜間運転基準に必要な光量を維持しつつ、対向車のヘッドライトのまぶしさを軽減させることが可能となります。
※注意。、一部のオプションコーティングで薄暮・夜間の運転・路上使用が不可のものがあります。詳しくは店頭スタッフにお尋ねください。
② WAVEPLUS475(ウェイブプラス475)
特徴:ナイトドライブに特化させたイエローカラーレンズ
LEDから放出される強い短波長光(ブルーライト)を95%カット
そのうえ明るさも確保し夜間路上使用もOKなレンズです。
ウェイブプラス475 カラー ラインナップ
オリジナルイエロー
■日医光基準カット率・・・91.7%
■平均カット率・・・・・・94.8%
イエローグリーン
■日医光基準カット率・・・89.7%
■平均カット率・・・・・・95.0%
イエローオレンジ
■日医光基準カット率・・・93.1%
■平均カット率・・・・・・95.5%
イエローブラウン
■日医光基準カット率・・・92.4%
■平均カット率・・・・・・95.4%
□ 掲載カラーはイラストのため、実際とは多少異なります。
③ Pale(ペイル)
特徴:色の薄い偏光機能レンズ (偏光レンズについては当社の偏光レンズ
を参照してください)
ペイルでは従来の濃い偏光ではなく、薄い偏光レンズということが
一番の特徴です
以前までの偏光レンズでは色が濃いために夜間の安全基準をクリアしてい
ませんでした。ペイルなら色の薄い偏光フィルターを採用していますので
安全基準をクリアしています。
未使用時 ペイル使用時
ペイルカラーラインナップ
視感透過率:77%
*ペイルは白内障などの眼性疾患が原因でまぶしさを感じておられる方
にもおすすめされています。偏光フィルターで光のノイズを抑えること
で「まぶしさ」や「ぼやけ」を軽減することが可能となり、白内障の
手術前・手術後のまぶしい方にもおすすめのレンズです。
④ LC YELLOW
特徴:夜間運転に最適なカラー
LEDヘッドライトに含まれているブルーライトを効果的に軽減するこ
とでまぶしさをやわらげ、ブルーライト領域から上の波長は落とさな
いので、夜間の見やすさを上げることが出来るレンズとなっています
未装着時 LC YELLOW15
■日医光基準カット率・・・LCイエロー15…21% / LCイエロー25…38%
■平均カット率・・・・・・LCイエロー15…38% / LCイエロー25…44%
3) ⑤NETSPEC COAT(ネッツペックコート)
特徴:ネッツペックはコーティングのため、無色透明です
お仕事等でカラーレンズは難しい方には最適です。
ただ、より効果を高めるためには上記4種類のレンズに重ねて
入れることが可能ですので、重ねることをお勧めしています。
夜間では、コントラスト(明るいところと暗いところの明度の差)が低
下した高齢者の方(コントラストは45歳を過ぎると急激に低下するとい
われています)や白内障を患ってしまった方は対向車のヘッドライトの
グレア(不快感や物の見えづらさを生じさせるような「まぶしさ」のこ
と)によって、物や歩行者が光に包まれて認識できなくなることがあり
ます。これでは非常に危なく事故につながる恐れがあります。
若齢ドライバーの視界 高齢ドライバーの視界
こんな方にこそネッツペックはおすすめです
無色透明でありながら強い光を柔らかな光に変換してくれます
ネッツペックコート装着時
(効果の感じ方には個人差があります)
光の透過を抑えた六角形の特殊金属が網目状に施されたネッツペックコ
ートは、装着するだけで、夜間運転時、対向車のヘッドライトから生じ
るグレアを軽減することが可能となります。
(レンズの裏側に上記の画像のハチの巣状のコーティングを施します。適切な距離でレンズを注視すると蜂の巣コーティングが見ることが可能です。)
簡単に言えば、森の中の木漏れ日みたいに光をやわらげてやさしくして
くれます。
また、効果をより高めたい方にオススメなのは複合的に入れることです
下記に一例を出しておきますので、是非とも検討してみて下さい。
4) 夜間の視覚効果を高めたい方には
④LC YELLOW + ⑤NETSPEC COAT(ネッツペックコート)
ネッツペックコート装着のレンズに、ブルーライトカット用の
「LCイエロー(濃度15%/25%)」を複合させたレンズ
見えにくかった夜の視界がクリアになるため、運転の大幅な安全性
と快適性を確保しています
LCイエロー装着時
※ 写真は全てイメージです。※ 効果の感じ方には個人差があります。※ 日中晴天時の屋外など、明るいところではまぶしさを感じる場合があります。
5) まぶしさをもっと軽減させたい方には
①NeoContrast(ネオコントラスト) +⑤NETSPEC COAT(ネッツペ
ックコート)
ハイコントラストレンズ「ネオコントラスト」にネッツペックコート
を複合させたレンズ
夜間運転に必要な光量を維持しつつ、対向車のヘッドライトのまぶ
しさを大きく軽減させることが可能
ブルー系(濃度25%)のカラーがついています
ネオコントラスト装着時
※ 写真は全てイメージです。※ 効果の感じ方には個人差があります。
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6)HOYA ~CAREER COLOR~
キャリアカラーレンズも眩しさやチラツキの原因を抑えてくれます。
眩しさの原因となる可視光短波長光(ブルーライト付近)を抑えることによりて眼の負担を軽減してくれます。
参考として: 見え方を比較(MSPU15フルカラーを使用比較)
HOYAキャリアカラーでカットする主な波長帯が青色光に近いところになります。
(※以下の写真のキャリアカラーレンズによっては、選ばれる色によってはがカットする光の波長帯に違いがでるため、一律に同じようには見えません。)
特徴:
→シャープに見えます。
短波長光(青色光、車のライトなど…)をカットするレンズを装用した場合、焦点距離の差が小さくなるのでシャープに見ることができます。
→チラつき感の減少
短波長光(青色光、車のライトなど…)の透過を抑えることで光の散乱を抑制し見やすくなります。
→コントラストの向上(クッキリみえます)
短波長光(青色光、車のライトなど…)をカットするようなレンズには青色光の透過が抑えられるためコントラストが上がり明暗の差がはっきりとしたパリッとした見え方になります。
※カラーレンズ濃度によっては運転不適合になる可能性があるので店頭にてご相談ください。
(生活で使うパソコン、スマートフォン、TVモニター、LED光を発するものからの強い光である短波長を抑制しますので普段の生活からご活用いただけます。他のメーカー様の商品も普段からのご利用が可能です。)
HOYAのキャリアカラーレンズ
夜間運転の際に効果的なカラーレンズです。(HOYAキャリアカラーレンズ)
MSGN15フルカラー グリーン系 透過率90% 夜間運転運転可能
柔らかい見え方になります。ファッション性も高いカラーレンズです。レイバンのような太いプラスチックのフレームや、真鍮(アンティークゴールド)のフレームにこのようなグリーンが良く馴染みます。レイバンのサングラスなどでグリーンレンズが採用される商品が多いのですがここまで薄いグリーンは珍しいので人と違うものをお求めの方にオススメです。
MSPK15フルカラー ピンク系 透過率89% 夜間運転運転可能
目の周りの血色がよく見えます。
重たいカラーのフレームにこのピンク色を入れて頂くとメリハリがしっかりします。
明るいフレームに入れると独特の個性が演出できると思います。
MSBY15フルカラー ブラウン系、オレンジ系 透過率88% 夜間運転運転可能
落ち着いた印象に見えます。カラーレンズとしては柔らかくて暖かみのある色です。
こちらのブラウン系のカラーも使い勝手の良い色です。少しグレーっぽくも見えますのでフレームにレンズを入れた時に落ち着いた感じになることが多いです。
MSPY15フルカラー オレンジ系 ピンク系 透過率89% 夜間運転運転可能
目元が明るい印象になります。こちらのレンズも濃いダークトーンのフレームにレンズを入れるとメリハリがつきます。上の「MSPK15フルカラー」よりは落ち着いたカラーレンズです。
MSSY15フルカラー イエロー系 オレンジ系 ブラウン系 グリーン系 透過率92% 夜間運転運転可能
色の濃さは他のキャリアカラーレンズと大きな違いは無いのですが若干薄いように感じられるかと思います。イエロー系のレンズカラーなので山登り、雪山や、海などでご利用いただいても良いかと思います。
ブラウン系のフレームと合わせるとバランスが良いです。
もちろんお好みのフレームを選択していただければよいのですが、黒のセルフレームとの相性は抜群です。
MSGY15 フルカラー パープル系 グレー系 透過率82% 夜間運転運転可能
どのようなフレームでも合うカラーレンズです。男性女性問わず人気のある色です。
濃いブラック系のサングラスを薄くしたらこのような色になるので馴染みやすいと思います。
ベーシックなカラーレンズです。
MSPU15 フルカラー パープル系 グレー系 レッド系 透過率79% 夜間運転運転可能
紫レンズは個性と雰囲気のある色です。
ブラックフレームとの相性も良いです。フレーム枠の無いメガネにレンズがむき出しの状態でメガネを作ってもかっこよくなると思います。
7)総括:夜間運転用のレンズに関して
下の可視光線の図の中に各メーカーのレンズが光線カットをする範囲を示しております。
各メーカーともカットする波長帯によってより良い見え方を追求したうえで製品として世に販売しております。
各レンズメーカーによって光をカットする部分が違いますので、店頭などでサンプルを見比べて実際の見え方などを確かめて頂くと良いかと思います。
どのメーカーのレンズを選ばれてもお客様の夜間の外出に素晴らしいアイテムとなってくれること間違いなしだと思います。イシガミではオシャレなフレームや機能的なフレームもたくさんご用意していますので、きっとお気に入りのメガネが見つかると思います。