中近両用レンズとは

◇「中近両用レンズ」とは◇

中近両用レンズ 大きく分けて近く重視と、遠く重視の2種類があります。

 

主にお部屋の中などでお過ごしの際にも活躍します。(見え方がきつくないのでリラックスできます。)

 

□近く重視

 別名「室内用レンズ」「事務作業向けレンズ」と言われるものです。

 

遠近両用レンズは全てが見える万能のように思われますが、遠近両用レンズの設計は遠方を見るための範囲を広く、近くを見るための部分を狭く設計されております。

また、見たい部分を見るためにも上述したように視線のみを動かしたり、顎を上げたり下げたりして見る工夫が必要になります。

(遠近両用レンズは、遠方を快適に違和感なく見るためを目的に設計されております。近くは短い時間少し見るためを想定しております)

 

 

事務やデスクワークがメインのお仕事をされている方が遠近両用レンズを使う場合には、近くを見るための範囲が狭いので遠近両用レンズは作業に対して不向きな場合が多いです。

 

作業ができないわけではないのですが目線の移動や、近くを見る時に顎を上げてレンズの下の方で近くを見る必要があるので首が痛くなったり疲れたりします。そのため事務作業では遠近両用レンズは不向きになります。

室内でのお仕事、事務のお仕事の

ためにこの中近両用レンズと言うものがあり非常に便利です。


上の図のように見やすい距離としては度数にもよりますが、距離として約40㎝~5mです。

(手元の伝票作業やパソコンの入力作業~営業さんの行先確認をするためのホワイトボードを見る、棚の商品と手元の伝票を合わせるといった作業をされる方にもってこいのレンズです。)

  

中近両用レンズの場合には、上の図や写真のように机(PCや伝票作業)~テレビを見る距離ぐらいまでの室内をカバーします。(写真はTVにピントが合っている状態の時で、手元がぼやけているように見えますが視線移動で手元も見やすくなります)

 

顎を引くことで遠くの見え方も良くなるので、中近両用レンズの眼鏡のまま外出していただいてもほとんど不自由なくお過ごしいただけるかもしれません。(視力としては0.8ぐらい迄が限界ですのでお車の運転には不向きです。)

 

中距離~近距離の度数がたっぷり確保されていることにより上下の度数の変化が少なく歪みが抑えられます。もちろん歪みも感じにくくなります。

 

 

 □中近両用レンズの特徴

中近両用レンズの特徴としまして、載せている写真のようにあっちこっちに移動もするけれども、ずっと机に向かうのではなく事務作業をしつつ室内で動き回るような状況で活躍します。もちろんお家などでも活躍します。

中近両用レンズは室内で快適に過ごせる設計ですので抽象的な表現ですが柔らかい見え方になります。

遠方専用の眼鏡では度数がしっかり入りすぎているので室内においては中近両用レンズをご利用いただくと程よいリラックス感で見ることができ目のピントを合わせる力(調節力)も過度に使うことが少ないため目の負担を軽減することができます。

手元と室内の充実度が上がりますので満足度はかなり高いと思います。(遠方は遠近両用が勝ちます)

 

在宅ワークが増えているこの時代にはかなりおススメのレンズになりますので、是非お気に入りのフレームに中近両用レンズをお試しいただければと思います。

(筆者も記事を書く上でも中近両用レンズを利用しております。)

 

 □遠く寄りに設計された中近両用レンズ

 「遠中近両用レンズ」ちょっと遠くまで見るレンズ(「歩ける老眼鏡」)

遠く寄りに設計された中近両用レンズです。(「歩ける老眼鏡」と言われていたりします)
歩ける老眼鏡というコンセプトや謳い文句が使われますが、厳密に言うと見え方は遠近両用と中近両用レンズの間ぐらいのレンズです。

ですので完全に近くに絞った老眼鏡ほどは近くがハッキリとは見えませんが通常の遠近両用レンズよりは近くが充実しております。

レンズの位置によって見え方が変わりますので使い方の練習は必要です。

 

 

外出してコーヒーを飲みに喫茶店に入り新聞を読んだりスマートフォンを使ったり街中でのご利用を想定しております。

もちろんお車の運転のような場合でもご利用いただける見え方にはなりますが遠近両用程迄には遠方がしっかり見えるわけではないです。

メガネを掛けた時の矯正視力にもよりますがご利用にあたっては全く運転ができないというわけでもございません。

 

遠近両用ほどしっかり度数が分かれていると歪みなどを感じやすいです。

遠近両用レンズをご利用されてしんどい見にくいといったことを感じる方には是非お勧めしたいレンズになります。

こちらのレンズも遠近両用と比較すると中近両用に近い特徴がありますので、度数の変化は緩やかで歪みは少なく違和感を抑えることができます。

 

また、中長距離~手元まで見える範囲をカバーしていることと広い範囲をカバーするレンズですので幅広いシーンと幅広いニーズにお応えできるレンズかと思います。

測定しましたお度数や現在使われておりますレンズのお度数を元にしてテストレンズにてお試しいただくことも可能です。(仮の枠にテストレンズを入れてお試しになります)