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ブルーライトカットレンズについての注意点
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ブルーライトカットレンズについての注意点
《重要》
子どもの視力はおおよそ8 ~9 歳で大人同様まで成熟すると言われており、その時期までにブルーライトカットレンズを常用すると、自然光のバランスが崩れてしまい、かえって悪影響になる可能性が懸念されています。
近年ではPC やスマートフォンの普及に伴いモニター画面を見る機会が増えていることより、小児にブルーライトカット眼鏡を装用させることを推奨する動きが一部にあります。
しかしながら、“日本眼科学会” “日本眼科医会” “日本近視学会” “日本弱視斜視学会” “日本小児眼科学会” “日本視能訓練士協会”は科学的観点から「小児にブルーライトカット眼鏡を装用」を危惧されております。
「① デジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも 少なく*1 、網膜に障害を生じることはないレベルであり、いたずらにブルーライトを恐れ る必要はないと報告されています*2 。 ② 小児にとって太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものです。なかでも十分な太陽光 を浴びない場合、小児の近視進行のリスクが高まります*3 。ブルーライトカット眼鏡の装 用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できません*4 。 ③ 最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡 には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されています*5 。 ④ 体内時計を考慮した場合、就寝前ならともかく、日中にブルーライトカット眼鏡をあえ て装用する有用性は根拠に欠けます。産業衛生分野では、日中の仕事は窓ぎわの明るい環 境下で行うことが奨められています*6 。 以上から、小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろブルー ライトカット眼鏡装用は発育に悪影響を与えかねません。」
参考文献
*1 綾木雅彦、他.住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響.住総 研研究論文集
2016;42:85-95 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jusokenronbun/42/0/42_1408/_pdf/-char/ja
*2 Duarte IA, et al. Ultraviolet radiation emitted by lamps, TVs, tablets and computers: are there risks for the population? An Bras Dermatol 2015;90:595–597
*3 Eppenberger LS, et al. The role of time exposed to outdoor light for myopia prevalence and progression: A literature review. Clin Ophthalmol 2020;14:1875-1890
*4 American Academy of Ophthalmology. Should You Be Worried About Blue Light? https://www.aao.org/eye-health/tips-prevention/should-you-be-worried-about-blue-light ( 参照 2021-04-12).
*5 Singh S, et al. Do blue-blocking lenses reduce eye strain from extended screen time? A doublemasked, randomized controlled trial. Am J Ophthalmol, doi: 10.1016/j.ajo.2021.02.010. Online ahead of print https://www.ajo.com/article/S0002-9394(21)00072-6/abstract
*6 Lowden A, et al. Working Time Society consensus statements: Evidence based interventions using light to improve circadian adaptation to working hours. Ind Health 2019;57:213–227 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6449639/
」
※「」内引用
《重要》
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↓お子様へのブルーライトカットレンズご利用の注意↓
以下、日本眼科学会よりの見解を要約しました。
・ブルーライトと体内時計の関係について
日が落ちて暗くなった後に、ブルーライトをカットすることには一定の効果が見込まれる可能性がある。
夜遅くまでモニターやディスプレイなどの強い光を浴びると、睡眠に障害をきたす恐れがある。
逆にその他の効果( 例えば:目の健康を守る、目に良い、目が良くなるなど) については科学的な根拠が乏しい。
小児へのブルーライトカットレンズ眼鏡の装着について、以下の問題があると指摘している。
モニターやディスプレイなどのデジタル端末の液晶画面から発せられるブルーライトは、曇天や窓越しの自然光よりも少ない。眼球や網膜に障害を生じることはないレベルであるため、いたずらにブルーライトを恐れる必要はないという報告がある。
小児にとっての太陽光は、心身の発育に好影響を与えるものである。十分な太陽光を浴びない場合には小児の近視進行のリスクが高まる。よってブルーライトカットレンズを用いた眼鏡の装用は、ブルーライトの曝露自体よりも有害である可能性が否定できない。
米国一流科学誌に掲載された試験結果では、ブルーライトカットレンズ眼鏡には眼精疲労を軽減する効果が全くないと報告されている。
体内時計を考慮した場合、就寝前であれば効果は否定できないが、日中にブルーライトカット眼鏡をあえて装用する有用性と科学的根拠に欠ける。産業や日中の経済活動はできるだけ窓際の明るい環境下で行なうことが奨励されている。
日本眼科学会とその他の6 団体は以上のことを踏まえて小児に対してブルーライトカット眼鏡を装着させ推奨する根拠は無く、逆に発育に悪影響を与えることを危惧していると表明しました。
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「【米国眼科アカデミーのブルーライトに関する Q&A 】 ブルーライトカット眼鏡は必要でしょうか? (原題:Are Blue Light-Blocking Glasses Worth It? ) 2021 年 3 月 5 日付で米国眼科アカデミーのホームページに一般・患者向けの文書として公 開されたもの。
Q1 : デジタル機器画面からのブルーライトは目を傷めるでしょうか。
A1 : デジタル機器の画面を長時間見つめると、まばたきが減ります。まばたきの減少はと きに眼精疲労を生じます。しかし眼精疲労は画面からのライトのためではなく、デジタル 機器の使い方によるものです。目の疲れを和らげる最も良い方法は、頻繁に休憩をとっ て、画面から目を離すことです。 コンピュータのディスプレイから出る光によって目の疾患が生じることは知られていま せん。デジタル機器の画面から発する紫外線(光のうち最も目に有害な成分)の量は、検 出限界以下であると報告されています。 ただし、ブルーライトが生体の体内リズム(覚醒と睡眠のサイクル)に影響するという 報告はあります。睡眠障害の予防のために就寝時間の 2 ~3 時間前からデジタル機器の使 用を控えるのが良いでしょう。機器のダークモードやナイトモードを用いることも推奨さ れます。
Q2 : ブルーライトカット眼鏡は眼精疲労を防ぐでしょうか。
A2 : 最新の研究では、ブルーライトカット眼鏡に眼精疲労を防ぐ効果は認められませんで した。ブルーライトが目に悪いという科学的根拠はありませんので、米国眼科アカデミー ではブルーライトカット眼鏡を推奨しません。
Q3 : 子供たちにブルーライトカット眼鏡が必要でしょうか。
A3 : デジタル機器を一日中使う子供たちの場合も大人と同じです。米国眼科アカデミーは ブルーライトカット眼鏡を推奨しません。目が疲れた場合には、休憩することです。」
※「」内引用
弊社ではブルーライトカットレンズのご利用はお客様のご意見やご意向を尊重して販売しております。
こちらに記述しました内容は決してブルーライトカットに関する不安を煽るものではなく、できる限り正しい情報をお客様にお届けするために記載しております。
上記の内容をご理解ご査収いただきましたら幸いでございます。
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